魚の福祉を確立させる

 現在様々な動物が人間により理不尽な死を強いられていますが、その程度は様々です。そこで、この記事では小1から魚に興味を持ち、様々な本を読んできた知識でみんなの魚に対する偏見や誤解をとき、なぜ魚がそんなにも雑な扱いを受け、それが間違っていることの理由を記していこうと思います。

 

目次

  • 魚の極めて優れた知性について
  • 魚に対する扱いと誤解と偏見
  • 今後どうすれば改善されるか

     

魚の極めて優れた知性について

 意外と知られていませんが魚には極めて高い知能があります。これを聞いて「いつまでも釣りに引っかかっている魚が頭いいわけないじゃん」という人もいると思いますが、魚の立場に立って考えてみてください。釣りの餌は普通の餌と見分けがつかないですよね。当然魚は食べないと死ぬわけですから食いつかないといけません。そういうわけでいつまでも引っ掛かります。人で例えると2日に一回出てくるアップルパイがあり、毒があるかないかわかりません。それでも食いつかなければ飢え死にするので食べるしかありません。みたいな状況です(なぜそうなったかは論点じゃありません)。さて、魚が頭がいいことを示すいくつか例を紹介します。

 エレファントノーズフィッシュは人と同じくらいの知能を持っているといわれています。ところで知能というものは自分の体重と脳の大きさの比率によって決まります。この魚は自身が発する微弱な電気で相手の年齢や性別などの個人情報を瞬時に読み取ることができます。また、身近な魚である金魚はどんなに些細なことでも2年は記憶がもつことがしられています。 これらのほかにも、リーダーなしに統率がとれるイワシの大群や社会性を理解しているホンソメワケベラなど様々です。この類についてはジョナサンバルコム著「魚たちの愛すべき知的生活」を読むことを勧めます。

 ここが重要なんですが、魚は痛みを感じ感情もあります。正確には「近年になってその説が極めて有効だといわれている」ですがもはや言い切るのと同じことでしょう。言い切られていない理由は魚の痛みを直接は感じることができないからであって、魚が痛みを感じることを示す証拠はいくらでもあります。そもそもなぜいままで痛みを感じないといわれてきたかというと、魚には哺乳類にはある大脳新皮質というのがなかったというだけであって、近年大脳新皮質がなくても他に痛みを感じる器官が魚にあることが分かったので意見が変わりました。 こちらについても本を読むことを勧めます。ヴィクトリアブレイスウェイト著「魚は痛みを感じるか?」ぜひ読んでください。

 次に感情についてです。皆さんは猫などがこっちに来て膝に座って頭をすりすりすると「撫でてほしいんだな」とか「自分のこと気に入ってるんだな」って思いますよね。これと同じことがみんなが知らないだけで魚にもあって、実際にあった例を挙げたいと思います。 海外のあるダイバーがよく決まったメジロザメに会うので会うたびに頭をなでていたそうです。それを繰り返すうちにメジロザメが自分からそのダイバーに近づくようになったようです。ちなみにそのダイバーは複数人で来ていますがほかのダイバーには見向きもしなかったそうです。ほかにも音楽を聴くとどこかリラックスしているような金魚がいたり、魚全体的に見たことないものに好奇心があり、突いたりするなどがありますがあくまで人がそう感じているように見えただけなので本当のことはわかりませんが、多分魚はこの通り色々感じていると思います。もしそれがあくまで予想だから信じない!というのであれば人以外のすべての生物は無心だということになるので魚を差別するのはやめてくださいね。

 

魚に対する扱いと誤解と偏見

 魚に対する理不尽な扱いはたくさんあります。皆さんがよく知っている釣りもその一つです。釣りが好きな人からしたら納得がいかないかもしれませんが落ちつい読めば、根本的な倫理観がおなじで落ち着いて考えればば理解できると思います。もし疑問があるのであれば書いてほしいです。前提としてまず魚の立場にたって考えてほしいです(魚に限ることではないですが)。そして魚の苦しみを想像してください。それから質問してください。

 釣りに対して様々な意見があると思いますがいくつかについて順番に述べたいと思います。

 まず娯楽でやっている人。上記に記されていることを読んで考えが変わったことを願います。キャッチアンドリリースしているから問題ないと考えている方、キャッチアンドリリースに対して子孫繁栄を守ることができているかについては学者の間でも意見が分かれています。つまり、もし守ることができていない場合環境破壊していることになります。そもそもこれは全体として考えたときであって、それぞれの個体で考えたとき魚の立場を想像するととても恐ろしいものでしょう。口に針が刺さり、それを自分の体重で吊るされるわけですから。中には人より大きい個体もいるわけですから考えるだけでも恐ろしいですよね。もちろん小さい個体でも十分苦しいに違いありません。ここで餌に使った生き物の命もとっていることを忘れてはいけません。これを楽しいからという理由でやってるわけです。趣味で人を殺すのと同じです。命の価値に差はありません。人間が神様だなんて誰も言ってませんからね。

 次に食べるためだからいいでしょの人。私は人間ほどの知能があればどんな動物でも死に脅かされることなく楽しく暮らすことができるのではないかと思いますが、現状では無理なので、あなたがそれを市場にもっていって職業にしているのなら仕方ないと思います。ですが自分で釣って食べる人は良くないと思います。現在食品ロスというものがあります。ただでさえ食べ物があり余り、数えきれないほどの命が無駄に待っているこの状況でさらなる命を奪う必要はないですよね。スーパーで買えばそれですみます。新鮮なものが食べたいのなら食べれる場所はありますよね。釣って食べるのがいいとか近くに新鮮なものを食べれるところがないから釣るとかなら娯楽と同じです。その欲望によってさらなる命を奪っていることを自覚してください。動物(もちろん人も含む)の命の価値に差はないので重く受け止めてほしいです。

 最後に釣り堀で釣る人。一番残酷だと思います。私が聞いたところではそこの魚はとても不味かったようです。おそらく餌が十分に与えられていないのでしょう。ちゃんと餌が与えられているところもあると思いますがそれも釣らせるために生かしているに過ぎません。釣り堀はそもそも娯楽なので先に述べたものを読んでください。それを踏まえたうえで釣り堀をなくすことは可能です。みんながいかなければいいだけの話です。どうすればみんながやらなくなるかは後に述べているのでそれを読んでください。

 

 次に漁と養殖について述べようと思います。

 まず養殖。皆さんも養殖は危険がないからいいのではないかと思うかもしれません。実際私も中学生になってようやく養殖がとんでもないものだと知りました。そもそも養殖場ってすごい窮屈な中に入れられていますよね。すごい圧迫感だと思います。人でいう人生ずっと満員電車の中にいるようなものです。それでさえものすごい負担が掛かると思います。しかし、それだけではありません。海にも様々な病気や寄生虫が存在しますがその広大さのために発症しないものも山ほどあります。ただ養殖場は異なります。ただでさえストレスにより免疫が低下しているなかあの狭い空間のために普段発症しない病気が発症し、ほぼ全滅状態になることまであります。

 次に漁。皆さんも漁の網の中にたくさんの魚が入っているのを見たことがあると思います。下にいる魚は上からかかる圧力にもがき苦しみながら窒息死していきます。それにも関わらず、ふさわしくないと判断されたものは捨てられてしまうのです。私は殺すなと言っているわけではありません。当然人も生き物なので何かしら食べなくてはなりません。ただやり方を考えてほしいと言っているのです。自分だったらあまり苦しまずに死にたいですよね。魚も同じはずです。

 

今後どうすれば改善されるか

 あれこれ延べてきましたが結局あまり改善されないと思うかもしれませんがそんなことはなく大して難しい話でもありません。それを記したいと思います。

 猫と魚の扱いがなぜ違うのかと考えたときそれはおそらく魚に対する偏見のせいですよね。その偏見はどこで植えつくのかと考えたときそれは家族などの周りの影響だと思います。つまり、常識として魚は軽い生き物だとされているからです。おそらく釣りのせいだと思います。しかし、先ほど述べたようにそれは間違っています。よって常識を変えれば改善されます。具体的にどうするかというと、あなたが魚(他にも虫などがいますが)が軽い生き物でないと友達や息子、娘、父、母などの家族に教えます。とくにまだ小さい子供に教えてください。今まで述べたことについてはわからない人はどれだけ言ってもわからないと思います。それは子供のころにそう教わったことが原因で、子供のころの価値観が根強く残るからです。ここで重要なのが悪口になったり相手の意見を真っ向から否定しないことです。それをすると喧嘩になり、相手も認めたくてもできない状況になります。なので相手の意見も聞きながら的確に返すことが重要です。あなた一人がやるだけで何百、何千もの命が救われます。常識がいずれ確立することでしょう。お願いします。